親知らずの分類
歯医者さんで「親知らずが横向きに埋まっている」「抜くのが難しい」と言われて、不安に感じていませんか。
親知らずは、生えている位置や向き、骨への埋まり方によって、抜歯の難しさや処置にかかる時間が大きく変わります。
このページでは、上顎・下顎の親知らずを生え方ごとに分類し、それぞれの難易度(10段階)と処置時間の目安をまとめました。
- 生え方ごとの抜歯の難易度
- 一般的な処置時間と、当院での処置時間の目安
- ご自身のタイプの調べ方と、ご相談の流れ
目次
親知らずの分類の見方
親知らずの抜歯の難しさは、主に次の4つで決まります。
- 上顎か、下顎か下顎の親知らずは、上顎に比べて難易度が上がりやすい傾向があります。
- どのくらい深く埋まっているか深く埋まっているほど、一般的に難易度が上がります。
- 歯の向き真っ直ぐ・斜め横向き・横向き・逆さまの4タイプに分けています。
- 歯根の状態歯の根(歯根)が太く大きくなっている(肥大)、曲がっている(湾曲)、骨とくっついている(癒着)など、歯根の状態によっても難易度が左右されます。
ご自身のタイプは、見た目だけでは判断できません。当院ではレントゲンで親知らずの状態を確認し、神経や鼻の横にある空洞(上顎洞)に近い場合などは歯科用CTで詳しく確認したうえで、抜歯にかかる時間の目安を事前にお伝えしています。
下顎の親知らずの分類
下顎の親知らずは、上顎に比べて周りの骨が硬く、神経(下歯槽神経)の近くにある場合もあるため、抜歯の難易度が上がりやすい傾向があります。
Case 01歯ぐきから見えている
歯ぐきから頭の一部が出ている親知らずです。歯の向きによって難易度が変わります。



Case 02歯ぐきから見えない
歯ぐきや骨の中に埋まっている親知らずです。歯ぐきの切開や骨を削る処置が必要になることがあり、埋まりが深いほど難易度が上がります。
浅く埋まっている場合




深く埋まっている場合




さらに深く埋まっている場合
一般的な歯科医院では抜歯をせず、大学病院などの専門機関を紹介されることが多いケースです。




※歯の根の形態が複雑な場合、歯の骨が癒着にてくっついている場合、歯が神経に近い場合はさらに処置時間が一般的には15~30分程度、当院では5~15分程度長引くことがあります。
上顎の親知らずの分類
上顎の親知らずは、歯ぐきから見えていれば短時間で抜けることがほとんどです。一方、鼻の横にある空洞(上顎洞)に近い場合があり、その場合は歯科用CTで詳しく確認します。
Case 03歯ぐきから見えている
歯ぐきから頭の一部が出ている親知らずです。歯の向きによって難易度が変わります。



Case 04歯ぐきから見えない
歯ぐきや骨の中に埋まっている親知らずです。歯ぐきの切開や骨を削る処置が必要になることがあり、埋まりが深いほど難易度が上がります。
浅く埋まっている場合




深く埋まっている場合




横向きタイプ

※歯の根の形態が複雑な場合、歯の骨が癒着にてくっついている場合はさらに処置時間が一般的には15~30分程度、当院では5~15分程度長引くことがあります。
難しい親知らずでも、負担を抑えて抜くために
難易度の高い親知らずほど、処置時間は長くなる傾向があります。また、歯ぐきの切開や骨を削る範囲が大きいと、炎症反応が強く出て、術後に腫れやすくなります。
当院では、次の3つの取り組みで、抜歯のご負担をできるだけ抑えています。
- レントゲン・CTで事前に確認レントゲンで状態を確認し、神経や上顎洞に近い場合などは歯科用CTで詳しく確認します。抜歯にかかる時間の目安をお伝えしてから処置に進みます。
- 切開と骨を削る量を最小限に先端の細いドイツ製の器具(ヘーベル)を使い、必要最小限の処置で抜歯します。
- 痛みに配慮した麻酔表面麻酔、極細の注射針、人肌に温めた麻酔液など、5つの工夫で麻酔時の痛みを抑えます。
抜歯後の腫れは一般的に術後2〜3日がピークで、1週間前後で徐々に落ち着いていきます。
よくあるご質問
Q自分の親知らずがどのタイプか、どうすれば分かりますか?
Q初診の日に抜歯できますか?
Q抜歯の後は、どのくらい腫れますか?
Q親知らずは必ず抜いたほうがいいですか?
Q他の歯科医院で、大学病院を紹介されました。相談できますか?
ご自身のタイプが分からない方へ
親知らずの生え方は、見た目だけでは判断できません。
「自分のタイプが分からない」「抜くべきか迷っている」「他院で大学病院を紹介された」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
レントゲンや歯科用CTで状態を確認し、抜歯の必要性や処置時間の目安を丁寧にご説明します。ご納得いただけた場合のみ処置に進みますので、ご相談だけのご来院も歓迎しています。
